トーマス・ベルンハルト[著]、今井敦[訳]
20世紀後半のドイツ語圏文学を代表する作家トーマス・ベルンハルト、その全作品をとく鍵と言われる自伝五部作の第二作が本書『地下』である。
前作『原因』で描かれていたように、エリート養成校であるギムナジウムに通っていたベルンハルトは、ある朝登校を取りやめ、そのまま学校を中退、今まで歩んできた人生とは全く違う方向へ踏み出す。彼が向かった先は、貧困層が集住し、市民たちからこの世の「地獄」と恐れられていた地域。そこにある地下食料品店で働き出したベルンハルト少年が、目にし、経験することになるものとは――
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